現象の概要
LINEトーク内のリンクからTwitter(X)を開くと、以前はLINE内蔵ブラウザを通じて問題なくツイートが表示され、その場ですぐ閲覧できていました。
しかし現在は状況が変わり、ページが途中で止まってしまい、画面が白いままで一向に動かない、再読み込みしても改善しないという報告が多数寄せられています。
また、この現象は時間帯や端末を問わず発生しており、ユーザーからは「他のサイトは表示されるのにTwitterだけが真っ白になる」といった声も上がっています。
こうしたことから、LINEブラウザとX側の仕様変更が影響している可能性が高く、現象が広範囲に確認されています。
主な原因
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Xの閲覧仕様変更
- 2023年以降、Xは未ログイン状態での閲覧制限を強化し、ログインしていないユーザーに対してはページの一部を非表示にしたりアクセスを制限する仕組みを導入しました。
- その結果、LINEブラウザではログイン情報が共有されにくく、表示がブロックされるケースが以前より増えています。具体的には、リンク先のタイムラインが読み込めない、画像や動画が一切表示されないといった現象が確認されています。
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LINEブラウザの仕様変更
- 2025年のアップデートではSNSリンクの処理方法が大きく変わり、リダイレクトが正常に動作しないと白ページが残るケースが増加しました。この不具合は、外部ブラウザに転送されず途中で止まってしまうことも含まれます。
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コンテンツブロッカーの干渉
- 広告やトラッカーを遮断するツールが動作を妨げ、Xの重要なスクリプトが読み込めず白画面になる事例が報告されています。特に強力なフィルタリングを持つブラウザでは発生頻度が高い傾向です。
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キャッシュやCookieの破損
- 古いキャッシュが残っていると表示不良が起こりやすく、場合によってはページの一部が欠けたり真っ白なまま停止することがあります。定期的なクリアが推奨されます。
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一時的な障害
- X側のサーバー障害や地域制限によって表示できない場合もあり、この場合は時間をおいて再試行すると解消することが多いです。
解決方法のチェックリスト
- 外部ブラウザ(Safari/Chrome)で開く:LINEブラウザで開けない場合は標準ブラウザに切り替えることで正常表示されるケースが多く、URL長押しから外部ブラウザを選択すると改善しやすいです。
- LINE内ブラウザのキャッシュ削除:キャッシュが破損していると再読み込みしても直らないため、設定からデータ削除を行い、再度試してください。
- Xにログインし直す:ログインセッションが切れている場合は改めてIDとパスワードでログインすると表示が回復します。必要に応じて二段階認証も確認してください。
- コンテンツブロッカーをオフにする:広告ブロック機能が強いとページのスクリプトが止まることがあるので、一時的に無効化して動作を確かめてください。
- ブラウザと端末を再起動:簡単ですが効果的な方法で、メモリの問題をリセットし白画面解消に繋がることがあります。
- DNS変更やVPNをオフにする:通信経路の問題で読み込みが遮断される場合があるため、DNSをGoogle Public DNSなどに変更したりVPNをオフにして試してください。
- アプリ版Xを利用する:最終手段としてX公式アプリを利用すれば、ログイン状態を維持しつつ快適に閲覧できます。
よくある質問
Q. LINEブラウザでしか開けない環境でも対処できますか?
A. URLを長押しして外部ブラウザで開くか、LINEの設定で外部ブラウザ優先に変更してください。
場合によっては、端末の設定でデフォルトブラウザを変更してから開き直すとスムーズに閲覧できることがあります。
また、リンクをコピーして手動で別ブラウザに貼り付けるという方法も有効です。
外部ブラウザを利用するとログイン状態が保持されやすいため、白画面現象の回避に繋がります。
Q. 昨日まで見られたのに急に白画面になったのは?
A. Xの仕様変更やCookie切れが原因の場合があります。
ログインし直しやキャッシュ削除で改善するケースがあります。
さらに、通信環境やアプリの一時的な不具合も考えられるため、Wi-Fiを切り替えたりモバイルデータに変更して確認するのも良いでしょう。
複数の手順を組み合わせることで表示が回復する可能性が高まります。
Q. ログインなしで見たい場合は?
A. 2023年以降、未ログインでの閲覧はほぼ不可能になっています。
どうしても必要な場合は、代替サービスを使うしかありません。
RSSリーダーやスクリーンショット共有サービスなどを利用して限定的に内容を確認する方法もありますが、公式の仕様上制限が厳しく、完全な閲覧は難しいのが現状です。
まとめ
LINE内ブラウザでTwitterが白画面になる現象は、仕様変更と制限強化が重なって起きているのが大きな理由と考えられます。
これにはX側のログイン必須化やLINE側のリンク処理の変更など複数の要素が影響しており、ユーザーの設定だけでは完全に防げない場合もあります。
もっとも簡単で効果的な対処法は、外部ブラウザまたはXアプリを使って閲覧する方法です。
標準ブラウザを利用することでログイン情報が反映されやすくなり、表示トラブルが大幅に減少します。
さらに、それでも問題が解消しない場合には、キャッシュ削除や拡張機能の無効化、通信環境の変更など複数の手順を組み合わせて確認するとよいでしょう。
必要に応じて端末を再起動したりLINEアプリを更新することで、改善するケースも多く報告されています。