キャンドルは、読書やアート活動のような、一人のくつろぎ時間に頻繁に使われますね。
でも、長く同じキャンドルを使用していると、こんな経験はありませんか?
キャンドルの中心部がなぜか凹んで見えることが。
いつの間にか、その凹みが深くなっていたりします。
使う分には問題ないとはいえ、見た目の美しさも大切ですよね。
実は凹んでしまったキャンドルでも、簡単な方法で平らに戻すことができるんですよ。
この記事では、そうした中心部が凹んでしまったキャンドルを簡単に修正する方法をお伝えします。
キャンドルの中心部分が凹む理由と対策方法
キャンドルが使われているうちに中心部が凹む現象、その原因について考えてみましょう。
この問題の主な原因は、キャンドルを短時間(例えば5分間や10分間)でのみ燃焼させることです。
この現象は以下のように進行します。
火をつけると、炎の周りの蝋が溶け出し、「プール幅」と呼ばれる蝋の溜まりができます。
このプール幅は燃焼時間に応じて大きくなるのですが
短時間で消火すると、プール幅が充分に広がらないうちに終わってしまいます。
キャンドルはこのプール幅を中心に燃焼するため
プール幅がある部分とない部分との間に段差が生じます。
何度もこれが繰り返されると、中心部にくぼみができ
徐々に深くなっていきます。
結果として、中心部が凹んだキャンドルができあがります。
多くの方がこの問題に気づいているかもしれません。
キャンドルが凹むと、点火しにくくなることや
芯のメンテナンスが難しくなることがあります。
ですから、凹みなく最後まで使えることが理想です。
では、この凹みを防ぐにはどうすれば良いのでしょう?
実は対策はとてもシンプルです。
キャンドルを長時間燃焼させることにより、プール幅が十分に広がり凹みを防ぐことができます。
キャンドルの理想的な燃焼時間と凹みの修正方法
キャンドルを使う際の適切な燃焼時間は
通常キャンドルに付属している説明書きに基づいて決められます。
ほとんどの場合、「点火したら1~2時間は燃やすこと」という指示がありますので
これを目安にしましょう。
ただし、季節や気温によって燃焼時間の調整が必要になることもあります。
特に寒い季節は、キャンドルのプール幅が十分に広がらない可能性があるため
普段よりも長く燃焼させることが推奨されます。
では、既に凹んでしまったキャンドルはどのようにして修復すれば良いのでしょうか?
これまで凹む原因とその予防方法についてお話しましたが
次に凹んでしまったキャンドルをどう修正するかを見ていきましょう。
【凹み度:軽度】炎を使って表面をなめらかに
軽度の凹みの場合は普通のライターを使って凹んでいない部分を温め
表面を滑らかにすることができます。
この方法は凹みが浅い時に有効です。
凹んでいる部分に直接火を当てるのではなく
その周りを温めることで凹みを滑らかにすることができます。
凹みが浅い段階で対処すれば、より簡単に修復が可能ですので
気づいたらすぐに行動に移すことが重要です。
【凹み度:中度】ヒートガンでワックスを調整
キャンドルの表面を平らにするために、普通の火だけでは時間がかかりすぎる場合
ヒートガンを使うと効果的です。
中程度の凹みを修復する際には、ヒートガンが役立ちます。
次のような手順で行います。
- まず、ヒートガンを使ってキャンドルの表面に熱風を当てます。
- 表面が溶けて凹みがなくなるまで加熱を続け
- その後、キャンドルの芯から約4~5mm下を目安にワックスの水位を調整します。
- 冷やすと、表面が平らになったキャンドルが完成します。
ただし、ヒートガンの代わりにドライヤーを使うことはおすすめできません。
ドライヤーは風が強すぎてワックスが飛び散る可能性があり
火力が不足して十分にワックスが溶けないことがあります。
ヒートガンはDIY愛好家には一般的ですが一般の方にはあまり馴染みがないかもしれません。
【凹み度:重度】湯銭を用いた修復方法
深い凹みの場合は湯銭で修復する方法が適していますが
手間がかかるため、新しく作り直す方が早くてキレイに仕上がることがあります。
この方法は、アロマキャンドルではないコンテナキャンドルに向いています。
手順は以下のとおりです。
- 鍋でお湯を沸かし、その中にキャンドルを入れます。
- キャンドルが溶けるまで加熱し続けます。
- 完全に溶けたら、芯の長さよりワックスの水位を低く調整します。
- 芯が真っ直ぐになるように固定し、冷えるまで待ちます。
こうして凹みのないキャンドルが完成します。
特に、芯を真っ直ぐ固定することは難しいので
割りばしや輪ゴムを使用して固定する工夫が必要です。
まとめ:キャンドルの凹みを削る際の危険性
キャンドルの凹みを削って平らにしようとする方法にはリスクが伴います。
実際、私自身もガラス容器に入ったキャンドルの凹みを削って
修正しようと試みたことがありますが、うまくいきませんでした。
ソイワックスのような柔らかい材質でさえ
固まると非常に硬くなり、削るためにはかなりの力が必要です。
この作業中には、最悪の場合、怪我をするリスクもあります。
そのため、キャンドルの凹みを削ることは避けた方が良いでしょう。
キャンドルは硬いため、無理に削ろうとすると危険が伴います。
他の安全な修正方法を試すことを推奨します。