京都で生まれた「西京焼き」という料理をご存じですか?
この料理は薄く塩を振った魚を、甘口の白味噌、米麹、みりんを合わせた
特別な漬けダレに漬け込んで作ります。漬けた魚を焼いて、美味しい西京焼きの完成です。
魚の種類は何でも良いのですが、鮭を使うと特に美味しく、温かいごはんやお酒にもよく合います。
ただ、この料理は焦げやすかったり、調理器具が汚れやすかったりする点が難点です。
ですが、少しの工夫でこれらの問題を解決し、手早く簡単に作ることができます。
もっと気軽に西京焼きを楽しみたいなら、ぜひこの記事で紹介する方法を試してみてください。
鮭の西京焼きをする前の準備:クシャクシャのアルミホイルは使うべき?
スーパーで気軽に購入できる鮭の西京焼きですが
実際に調理する際に気をつけたいポイントがあります。
西京焼きを敬遠する理由としては主に焦げやすいことや
調理器具が汚れやすいことが挙げられます。
これらの問題を解決するためには、調理前にいくつかの準備をすることが重要です。
調理前に行うべきことは以下の通りです:
漬け込んだ味噌は、キッチンペーパーなどで軽く拭き取ります。
クシャクシャにしたアルミホイルや専用の魚焼きホイルクッキングペーパーを用意します。
味噌を拭き取る代わりに鮭を水洗いしても大丈夫?
水洗いをすると、鮭が水分を含んでしまい、適切に水分を拭き取る必要があります。
ミソはしっかり漬け込まれているので、拭き取っても味は残りますが
ミソが完全に拭き取れない場合は焦げる原因となるため、火加減には注意が必要です。
質問
なぜアルミホイルをクシャクシャにするのでしょうか?
アルミホイルをクシャクシャにすることで表面に凹凸ができ食材がくっつきにくくなります。
アルミホイルには光沢面とつや消し面があり
光沢面を上にして使用すると熱を効率よく反射し、調理が速くなるためです。
質問
アルミホイルで包まない理由は?
アルミホイルで直接包むのではなく、皿のような形にして使います。
西京焼きは元々水分を多く含むため、包んでしまうと余計な水分が出てしまい
結果的に水っぽくなります。
クッキングペーパーを使う場合は、フライパンに合わせてカットし
はみ出さないように注意しましょう。
これらの準備を行うことで、調理後の器具の汚れを減らし
後片付けを格段に楽にすることができます。
鮭の西京焼きの作り方:フライパン、グリル、オーブンを使った焼き方
鮭の西京焼きを作る際は、焦げやすいので低温で慎重に焼く必要があります。
質問
どのような調理器具を使い、どれくらいの時間焼けばいいですか?
フライパン、グリル、オーブントースターなど
魚を焼ける器具ならどれでも大丈夫ですがそれぞれで焼き時間が変わります。
鮭の皮が焼き付きやすいので、身側を下にして焼くことをおすすめします。
【フライパンで焼く場合】
アルミホイルを敷いて、弱火で加熱します。ジュージューと音がしたら
5~6分焼いた後、反対側を4分焼きます。
【グリルで焼く場合】
アルミホイルかクッキングシートを敷いて、弱火で5~6分加熱します。
一度焦げ目がついたら、反対側を3~5分焼きます。
【オーブントースターで焼く場合】
上下から加熱するタイプであれば、1000W設定で8~10分焼きます。
【オーブンで焼く場合】
オーブンを190℃に予熱して、予熱が終わったら15分焼きます。
オーブンで焼く方法は時間がかかりますが、焦げにくく、均一に美味しく仕上がります。
冷凍鮭を使った西京焼きの解凍方法と自家製ミソ漬けの作り方
冷凍した西京焼き鮭の解凍はどうすればいい?
西京焼きにした鮭を冷凍している場合は
自然解凍できるように冷蔵庫で約8時間置くのが最適です。
急いでいる時は、鮭が水に濡れないようにビニール袋に入れて
水を入れたボウルに20分程度浸せば、速やかに解凍することができます。
解凍後は、新鮮な状態の鮭と同じように調理できますし
この方法で冷凍した西京焼き鮭は60日間保存可能です。
普通の味噌を使って西京焼きの鮭を作る方法
西京味噌の代わりに普通の味噌を使用する場合は
塩分が高く甘みが少ないため、甘味を加える必要があります。
【自家製ミソ漬けの材料】
- 無塩鮭 2切れ
- 味噌 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- 日本酒 大さじ1/2
- 塩 少し
作り方は以下の通りです:
- 鮭に軽く塩を振って、出た水分を拭き取ります。
- 味噌、みりん、砂糖、日本酒をジップロックバッグに入れ、その中に鮭を入れてよく馴染ませます。
- 最低でも半日は冷蔵庫で漬け込んでおきます。
使用する味噌の種類によっては味の調整が必要になることもあるので、味を見ながら調整することをおすすめします。この自家製西京焼きは、市販されている西京焼きと同じように調理してお楽しみいただけます。
後片付けも簡単!鮭の西京焼きレシピのポイント
京都発の伝統料理である西京焼きは
甘い白味噌を使った漬けダレに魚を漬け込んで焼くことで作られます。
しかし、この料理を作る際の難点は、焦げやすく調理器具を汚しやすい点にあります。
そのため、調理前には余分な味噌をキッチンペーパーでしっかりと拭き取り
クシャクシャにしたアルミホイルを使って直接火に触れないようにすると良いでしょう。
アルミホイルは、食材を包むのではなく、皿代わりとして使用し
弱火でゆっくりと焼くのがコツです。
また、西京漬けは冷凍して最大60日間保存することができ解凍も簡単です。
普通の味噌を使用しても、西京焼き風の料理を楽しむことが可能です。
この記事では、鮭を使った西京焼きの作り方と、片付けを楽にするアドバイスをご紹介しました。
美味しいだけでなく、作りやすく、後片付けも簡単な西京焼きを、この機会にぜひお試しください。
読んでいただき、ありがとうございました。