こんにゃくは少しずつ使うことが多いですよね。
その度にアク抜きをするのは手間です。
そこで、まとめて茹でたこんにゃくの保存方法を知りたいと思うことでしょう。
アク抜きしたけれど使い切れなかったこんにゃくは
ラップで包んで保存しても大丈夫でしょうか?
こんにゃくは通常、アク抜きのために下茹でされます。
茹でると質感や弾力が変わることがありますし、茹でた後はすぐに食べられるので
保存方法も変わるのではないかと気になります。
実は、こんにゃくは茹でる前後に関わらず
乾燥を避けるために水に浸して冷蔵庫で保存するのが一般的です。
最近では、より長持ちさせるために冷凍保存する方法もあります。
この方法ではこんにゃくの食感が大きく変わり、新しい味わい方ができるようになります。
この記事では次の点について詳しく説明します。
茹でたこんにゃくの保存方法と保存期間
役立つ情報が見つかれば幸いです。
茹でたこんにゃくの保管方法と保管期間のガイド
こんにゃくを効率よく保存する方法をご紹介します。
使う量が少ないときは、まとめて茹でて保存すると便利です。
保管の手順は以下の通りです。
- こんにゃくをそのまま、または食べやすい大きさに切ります。
- お湯を沸かし、切ったこんにゃくを中火で2~3分茹でます。塩を振って揉むことで余分な水分を出すのも良い方法ですが、茹で過ぎると硬くなるので注意が必要です。
- 茹で上がったら、こんにゃくをザルに上げて自然に冷まします。
- こんにゃくを容器に入れ、茹で汁や水を足して完全に覆います。
- 蓋をして冷蔵庫で保管します。
保管期間は以下のようになります。
- 茹で汁と一緒に冷蔵保存する場合: 2~3日
- 水を毎日変えて冷蔵保存する場合: 約1週間
- ジップロックに入れて冷凍保存する場合: 約1ヶ月
保存状態により品質が変わる可能性があるので、定期的に確認しましょう。
食べられないこんにゃくのサインは以下の通りです。
- 未開封のパッケージが膨らんでいる
- パッケージ内の水が濁っている
- 表面にヌメリがある
- 不快な臭いがする
- ドロドロに崩れている
- 液体に膜ができている
保存期間が長くなると水分が抜け、こんにゃくが縮むことがありますので
早めに使うことをおすすめします。
茹で汁を使う理由は、こんにゃくは強アルカリ性食品で
中性の水に浸すと品質が落ちるためです。
茹でる前のこんにゃくは、パッケージの液体と一緒に保存すると
水に浸して保存するよりも長く保存できます。
この液体は凝固剤である水酸化カルシウムが溶け込んでおり、こんにゃくと同じpHレベルです。
茹でた後のこんにゃくは、水分が抜けやすいため
茹で汁で保存することをおすすめします。
これにより、品質を長く保つことができます。
冷凍こんにゃくの試食レビュー
こんにゃくのパッケージにはしばしば「冷凍禁止」と記載されています。
これは、冷凍により水分が失われ、こんにゃくが硬く乾燥し、風味が損なわれるためです。
それでも、最近では冷凍したこんにゃくの独特な食感を楽しむ方法が注目されています。
特に、茨城県の伝統料理である「凍みこんにゃく」は
20日間にわたり冷凍と解凍を繰り返し行い、独特な食感を生み出します。
家庭でもこの方法で凍らせて、新しい味わいを楽しむことができるでしょう。
冷凍することで、こんにゃくはもとの弾力を失い、乾燥して粉っぽい食感に変わります。
この変化が好みに合うかどうかは人それぞれです。
また、冷凍こんにゃくが肉の代替として使えるという話もありますが
実際のところはどうなのでしょうか。
冷凍こんにゃくを作り、試食してみました。
感想は個人的なものですが、作るかどうか迷っている方は参考にしていただければと思います。
※食感を確かめることが主目的なので、調味料は目安で、レシピも簡易的なものです。
冷凍こんにゃくの作り方と試食について
冷凍こんにゃくの作り方:
こんにゃくを食べやすい大きさに切ります。
手でちぎると断面が凸凹になり、味が染み込みやすくなるようです。
こんにゃくの茹で方と冷凍・解凍方法
こんにゃくを美味しく食べるためには、まずアク抜きが重要です。
こんにゃくを茹でることでヌメリや余分な水分を取り除き
食感をさっぱりとし、プリプリとした硬さを出します。
茹でた後のこんにゃくは、しっかりと冷ましてからジップロック袋に入れて冷凍保存しましょう。
ジップロックに入れる時には、空気をできるだけ抜くことがポイントです。
こんにゃくの解凍は、電子レンジを使うと解凍ムラができやすいため
常温でゆっくりと自然解凍することをお勧めします。
時間がない場合は、流水の下で解凍したり、ぬるま湯に入れて解凍する方法もあります。
解凍したこんにゃくからは、余分な水分をしっかりと絞り出すことが大切です。
冷凍こんにゃくを使った料理の評価
冷凍こんにゃくを使って、煮物以外の料理に挑戦してみました。
炒め物や唐揚げなど、さまざまなレシピを試してみました。
【冷凍こんにゃくの焼きそば風】
まず、糸こんにゃくを油で炒めて取り出します。
その後、野菜を炒め、中華風の粉末調味料と塩コショウで味付けをします。
最後に糸こんにゃくを戻して全体の味を調整し、盛り付けます。
<試食の感想>
焼きビーフンのような感じを期待していましたが、あまり美味しくありませんでした。
こんにゃくの硬さが気になり、特に糸こんにゃくが多いと食感が悪く感じました。
【冷凍こんにゃくの焼肉風】
解凍したこんにゃくを薄くスライスし、焼肉のタレで下味をつけます。
フライパンで両面を焼き、一度取り出した後、野菜を炒めて軽く塩コショウします。
最後にこんにゃくを戻して盛り付けます。
<試食の感想>
よく噛むと味が出てきて、しっかりと味が染み込んでいました。
しかし、味が濃いめに感じるので、調味料は控えめにする方が良いでしょう。
食感は多少噛む必要がありますが、薄切りだったのでボソボソ感はそれほど気にならず
ゴムのような食感でした。
【冷凍こんにゃくの唐揚げ】
こんにゃくをちぎり、生姜、酒、醤油で下味をつけます。片栗粉をまぶして油でカリッと揚げます。
<試食の感想>
これが最も美味しかったです。こんにゃくの粉っぽさとカリカリの衣が良く合い
低カロリーなのでおつまみにもぴったりでした。
ただ、味が強く染み込むので、調味料は少なめにするのが良いでしょう。
【冷凍こんにゃくの試食総評】
冷凍こんにゃくは少量で使うと、固く乾燥した特有の食感が気になりにくいです。
水分が抜けているため、調味料がよく染み込むので、下味は薄めにすると良いでしょう。
冷凍こんにゃくは、固く乾燥しているため、薄く切ったり小さくちぎったりすると良いです。
アクセントとして料理に加えるのが適しています。
特に唐揚げは冷凍こんにゃくの独特な食感とよく合います。
ただし、冷凍こんにゃくは固いのでよく噛まなければならず、たくさんは食べられません。
栄養面ではお肉の代替にはなりにくい点に注意が必要です。
茹でたこんにゃくの保存方法と期間のまとめ
茹でたこんにゃくの保存方法と期間は以下の通りです。
茹で汁と一緒に冷蔵保存する場合: 2~3日間
毎日水を替えて冷蔵保存する場合: 約1週間
ジップロック袋を使用した冷凍保存: 約1ヶ月
【茹で汁を使用する理由】
こんにゃくは強アルカリ性の食品なので、中性の水に浸すと品質が低下します。
【冷凍こんにゃくの特徴】
食感は硬く乾燥しており、大量に食べるのは難しい。
栄養価が低いので、肉の代替品としては向いていません。
味が染みやすいので、調味料は控えめにすると良いです。
唐揚げなどの調理方法で、食感が活かされ、美味しくなることがあります。
茹でたこんにゃくをその茹で汁で保存する方法は、新たな発見であり、簡単で便利な方法です。
また、冷凍したこんにゃくは、冷凍庫に常備しておくと
さまざまな料理に使える便利な食材になります。
こんにゃくを新しい食べ方で料理に取り入れてみるのも面白いでしょう