春が訪れると新学期が始まり、多くの子供たちが学校生活の新たなスタートを切ります。
私の姪や甥もこの春から新しい学校へ通うことになり、その様子を見るのが待ち遠しいです。
この時期に考えるのは「入学祝」について。
新しい学校に入る子供たちには、どんなプレゼントを、誰に渡すべきなのでしょうか。
たとえば、友達の子供が新たに入学を迎える際、入学祝は必要でしょうか。
また、贈る際には子供本人に直接渡すのが良いのか、それともその親に渡すべきなのか。
入学祝を考える時、こうした疑問が浮かぶことがよくあります。
そこで、今回は次の2点に焦点を当てて調査しました。
入学祝は、親戚の子供だけに限定すべきなのかそれとも友達の子供にも渡すべきなのか。
そして、実際に渡すのは親へか子供へか。
調査の結果、入学祝は通常、親戚の子供たちへ贈るのが一般的です。
親戚の子供に贈る場合、もし自分に兄弟姉妹がいれば、お互いの家庭で
内容を事前に調整するのが良いマナーと言えるでしょう。
ただし、入学祝は親戚だけでなく、普段から仲が良い友達や同僚の子供へ
贈っても問題はありません。また、贈らなくても何ら問題はないのです。
贈り物を受け取って不快に思う人はほとんどいないでしょう。
親戚でも他人でも、以前に自分の子供がその家庭から入学祝いを受け取っていた場合
その家庭の子供が入学する際には、祝いの返礼をするのが一般的なマナーです。
入学祝は誰に渡すべきなのか
入学祝いは通常、親に渡すのが望ましいです。
実際に学校に入学する子供に直接渡すことも可能ですが
多くの場合、親が受け取るのが一般的です。
私自身も親戚の子供に入学祝いを渡した経験がありますが
そのほとんどは親同士の交換でした。
子供たちはおそらく誰から祝いをもらったかを覚えていないでしょう。
実際、入学祝いそのものを忘れてしまっているかもしれませんね。
入学祝いは小学校から大学まで様々あり、贈るものや受け取る側(親か子どもか)は
子供の年齢によって変わります。
それでも、なぜ一般的に親が受け取るのか、その理由をここで説明します。
入学祝いを親に渡すべき主な理由は二つあります。
一つ目は、入学祝いには「学校生活で必要な物品を購入するための支援」という
意味が込められているからです。
子供は学校に通いますが、必要な物品を購入するのは通常親の役割です。
そのため、入学祝いは親に渡すのが適切です。
二つ目は、入学祝いは支援の形として受け取られるため
一般的にお返しは必要ないとされています。
私自身の経験からも、子供の入学祝いを受け取った際
内祝いとして何かお返しをすることはありました。
内祝いを選ぶのは意外に難しく、時間と労力がかかるものです。
当時、入学祝いにお返し不要だと知っていれば、内祝いを準備しなかったかもしれません。
しかし、日本の伝統や礼儀を重んじる私は
感謝の気持ちを込めて何かしらのお返しをすることに満足感を覚えていました。
コロナ禍であったため、私はハンドソープセットを内祝いとして選んだことを覚えています。
お返し不要と知っていても、感謝の気持ちを表現するために内祝いを用意することは
日本の文化として受け入れられていますね。
入学祝いとして「現金」を選ぶ際の注意点
多くの人が、入学祝いとして現金を選ぶことが一般的です。
特に相手の子供の好みが分からない場合、現金は便利な選択肢です。
しかしながら、特に年齢が低い子供に大きな額の現金を贈るのは避けた方が良いでしょう。
小学生などはまだお金の管理を十分に理解していない可能性があるからです。
また、贈ったお金が元々の目的から逸脱して
好きなゲームやおもちゃに使われてしまうこともあります。
一方、高校生や大学生の場合でも、学校関連の費用は大抵親が払うことが多いです。
このため、入学祝いは子供の年齢に関わらず
親に渡して新生活の準備に役立ててもらうことが適切です。
子供たちが受け取った入学祝いやお年玉の一部は子供専用の通帳に貯金しており
将来的に渡す予定ですが、受験や進学にかかる費用に使われることも考えられます。
「現金」以外の「品物」を入学祝いに選ぶ場合
入学祝いとして「現金」以外の「品物」を選ぶこともあります。
例えば、学習に役立つ辞典や図鑑、子供の好みに合った学用品などが喜ばれることがあります。
私の経験では、友人から子供への入学祝いとして絵の具セットをもらったことがあります。
私自身、入学祝いに絵の具セットを考えたことはありませんでしたが
新鮮で面白いアイデアだと思いました。
この絵の具セットはユニークでシンプルなデザインで、長く使えるものでした。
子供も入学の記念として大切に使っており、現在も大切な思い出として残っています。
このように、現金以外の品物を入学祝いとして贈る場合
子供本人に直接渡すと特別な思い出になることがあります。
ただし、贈り物を受け取る子供には、誰から贈られたものかを知っておく必要があるため
親がその場にいる時に渡すのがベストです。
入学祝いの一般的な金額基準とその記録の重要性
入学祝いの金額は、贈る相手の年齢や関係性、地域によって異なることがあります。
ここで示す金額は一般的な目安であり、個人の経済状況に合わせて調整することが重要です。
小学校入学 | 中学校入学 | 高校入学 | 大学入学 | |
---|---|---|---|---|
孫 | 10,000円 – 30,000円 | 10,000円 – 100,000円 | 10,000円 – 100,000円 | 30,000円 – 300,000円 |
甥・姪 | 5,000円 – 30,000円 | 10,000円 – 30,000円 | 10,000円 – 30,000円 | 10,000円 – 50,000円 |
友人の子供 | 3,000円 – 10,000円 | 5,000円 – 10,000円 | 5,000円 – 10,000円 | 5,000円 – 20,000円 |
複数の子供に贈る場合、以前に贈った金額と整合性を保つため、記録しておくことを推奨します。
金額を記録することの重要性は、私の経験からも明らかです。
以前、甥に入学祝いを渡しましたが、彼の姉にも過去に渡したことがあります。
その時の金額を正確に覚えておらず、現在どうすべきか悩んでいます。
相手の家族に金額を尋ねるわけにもいかないため
今回の記事を書きながら、自分の不注意に対して苦笑しています。
このような状況を避けるためにも
贈った入学祝いの金額はしっかりとメモに記録しておくことが非常に役立ちます。
入学祝いを渡す際のマナーとタイミング
入学祝いを贈る際、特に覚えておくべきマナーがいくつかあります。
以下では、特に注意すべき3つのポイントについて説明します。
- のしと水引、表書きの正しい使い方
- 入学祝いを渡す適切な時期
- 郵送で送る際のマナー
「のし」と「水引」、そして「表書き」の使い方について
入学祝いには、通常、赤白の蝶結びの水引が付いたのしを用います。
のしはギフトに添える飾りで、六角形のデザインが一般的です。
こののしと水引が付いた袋や紙を「のし袋」や「のし紙」と称します。
水引には魔除けや未開封であることを示す意味があり
入学祝いで使われる赤白の蝶結びの水引は「繰り返し祝われる良い出来事」を意味するため
お祝い事に適しています。
特に関西地方では、赤白のあわじ結び(アワビ結び)の水引が好まれます。
適切な「表書き」と渡す時期
のし袋やのし紙には、「御入学祝」、「祝御入学」、「入学御祝」などの表書きを記入します。
これは贈り物のしきたりにも沿ったものです。
特定の品物を希望する場合、「文具料」など目的を示す言葉に「料」を付ける方法もあります。
また、漢字が四文字の場合の縁起を考慮して
「祝」と「御入学」の間に空白を入れる工夫もあります。
入学祝いは通常、3月初旬から中旬にかけて渡すのが望ましいですが
遅くとも入学式前までに渡すことが良いでしょう。
タイミングを逃した場合は、ゴールデンウイークまでに渡し
「遅れてしまい申し訳ありません」と一言添えることもマナーです。
受験を挟む場合は、合格が確定してから入学祝いを渡すようにし
希望通りの進路に進めなかった場合は、相手の気持ちを考慮した対応をすることが大切です。
郵送での入学祝いに関するマナー
入学祝いを郵送する場合、特に遠方に住む親戚の子供などに送る際には効果的です。
現金を送るときは、普通郵便ではなく現金書留を利用する必要があります。
これは法律で定められています。
現金を現金書留で送る際は、のし袋に入れた現金を更に封筒に入れて送るのが一般的なマナーです。
現金書留の封筒には様々なサイズがあるので、のし袋のサイズに合わせて選ぶことが望ましいです。
宛名は、入学する子供あてでも親あてでも、あるいは連名でも構いません。
特に子供が小さい場合は、親あてにし
封筒の中に子供へのメッセージカードを入れると喜ばれるでしょう。
入学祝い全体についてのまとめ
一般的に、入学祝いは親戚や身内に贈るもので、特に現金を贈る場合は
進学準備の援助という意味合いで親に渡すのが普通です。
入学祝いの相場は贈る相手の年齢や関係性、地域によって異なりますが
自分の経済状況に合わせて決めることが重要です。
入学祝いを贈る際は、適切な水引が付いたのし紙やのし袋を使用し
3月初旬から中旬にかけて送るのが良いでしょう。
入学祝いを誰に、どのように渡すべきかというテーマから、相場やマナーについても説明しました。
入学祝いは基本的に身内に渡すものですが、日頃の関係性に応じて柔軟に対応することも可能です。
これらの相場やマナーを参考にして、心のこもった入学祝いを贈り、新たな門出を祝福しましょう。