ぬか床の風味を向上させるコツとして
- 「昆布や卵の殻を加えて漬け込む」
- 「野菜を漬ける前に水分をしっかり除去する」
- 「通常より短時間漬ける」
- 「密封袋をしっかりと閉めて保管する」
といった方法があります。
味が思うようにならない主な理由は、「最初に漬けた野菜によるもの」というケースが多いです。
ぬか床は、繰り返し使用が可能で、適切な管理を行えば長持ちします。
本記事では、ぬか床の初心者の方に向けて
ぬか床の風味を良くする方法と、おいしくならない理由についてご紹介します。
ぬか床の風味を良くする方法
ぬか床の風味を高める方法には主に4つあります。
- 「昆布や卵の殻を加えて漬ける」と、ぬか床の風味が増し、より美味しくなります。
- 「野菜の水分をしっかりと取り除いてから漬ける」ことで、水分が多すぎるのを防ぎます。
- 「普通よりも短い時間で漬ける」ことにより、塩分過多や強い味を調整できます。
- 「袋を完全に密封する」と、ぬか床を理想的な状態に保つことができます。
それぞれの方法について、詳しく解説します。
昆布で風味を良くする方法
- 昆布を「袋に入る大きさに切り」
- 「2~3日間漬けて」
- その後、「昆布を取り出します」
この方法で、味わいが深まり、より美味しくなります。
乾燥した椎茸やかつお節を加えるのも、簡単で失敗が少ないため
初めてのぬか床に挑戦する方にもおすすめです。
卵の殻で風味を良くする方法
- 卵の殻1個分を用意し、「内側の薄皮を剥がし」、
- 細かく砕いた後、「沸騰したお湯に5分ほど入れ」、
- ぬか床に加えて「2~3日漬けた後、取り出します」。
卵の殻は酸味を減らし、風味を良くする効果があります。
これで酸っぱさや特有の臭いを減らすことができます。
ぬかと野菜の水分を取って風味を良くする方法
ぬか床と野菜の水分をきちんと取ることで、ぬか床が水っぽくなるのを防ぎます。
野菜の水分は「キッチンペーパーで拭く」や「ザルに上げて天日干しする」のが効果的です。
ぬかの理想的な硬さは「味噌の硬さ」が目安です。
水分を取った後に確認し、柔らかすぎる場合は補充しましょう(補充方法は後半で説明します)。
通常より短い時間で漬けることで、塩味が抑えられ、より美味しくなります。
新しいぬか床は味が濃い傾向にあるため、特に注意が必要です。
しかし、多くの野菜を漬けると「水分が多く出て味が薄まる」こともあります。
野菜の量と漬け時間を適切に調整することが大切です。
袋を完全に密封して風味を良くする方法
袋を完全に密封することで、ぬか床の乾燥を防ぎ、状態を最適に保ちます。
密封する際は、袋のレールに「ぬか」や「水分」、「野菜の切れ端」、「汚れ」がないかを確認し、
必要に応じてキッチンペーパーで拭き取ります。
おいしくない理由と対策
おいしくない主な理由は、初めて漬ける野菜が関係しているかもしれません。
最初に漬けた野菜には、「水分が多め」「酸味が強い」「塩分が多い」といった特徴があります。
多くの人が最初の漬け物をおいしくないと感じることがありますが
2回目以降は味が良くなるという声も多いです。
味覚は個人差があり、初めて漬けた野菜の味や香りを好む方もいます。
ただし、ぬか床は「生き物で、時間をかけて育てるもの」ですので
自分の好みに合わせて味を育てることが重要です。
「根気強く、長期的にぬか床のケアをする」ことを心がけましょう。
繰り返し使用可能?
ぬか床は「使い捨てではなく、何度も使用して育てるもの」です。
ただし、使い続けることでぬかが柔らかくなるため、「ぬかの追加」が必要になることがあります。
*ぬかを追加するタイミングと方法をご説明します。
ぬかの追加タイミング
ぬかを追加するタイミングは、「ぬかが柔らかくなった時」または
「味が変わったと感じた時」が適切です。
「2ヶ月に1回追加する」ことを目安にする方法もあります。
味の変化が分かりにくい場合は、「使用中のぬかと新しいぬかの味を比較する」とよいでしょう。
追加前と後では、漬けた野菜の味が変わることもあります。
追加用のぬか床は、「発酵ぬか床 補充用(250g):税込290円」という商品名で
無印良品で販売されています。
この補充用ぬか床は適量で評判が良いものの、時々在庫切れがあるので注意が必要です。
在庫がない時は、ぬか床パッケージ裏に記載されている
製造元「みたけ食品」のぬか床を探すのが良いでしょう。
同じ製造元のぬか床なら相性は良いでしょう。
ぬかの追加方法
- ぬか床と漬け物から「水分を吸収」する
- 「新しいぬかを加える」
- よく混ぜて全体に馴染ませる
特別な手順は不要ですが、水分の吸収は重要です。
注意点として、「他社製のぬか床やぬかを追加しない」「常温で漬けない」
という点を特に意識してください。
最後に、ぬか床の賞味期限についても触れておきます。
ぬか床の賞味期限とその管理方法
賞味期限に関しては、未開封時は210日とされており、開封後は長期間持続するとされています。
無印良品のぬか床パッケージの表面下部に賞味期限が記載されており
これは未開封時の期限を指します。
開封後の賞味期限は明確に記載されていないため
「早めに使用し、適切に手入れすることで長期間使える」と理解されます。
つまり、迅速な使用と継続的なケアにより、開封後もぬか床を長く維持できます。
賞味期限を伸ばすためのケア方法には以下があります。
適量を守る
多量に入れると、「野菜からの水分でぬか床がドロドロになる」リスクがあります。
賞味期限を短くしてしまう主な原因は「水分」です。
キッチンペーパーなどを使用して水分を吸収し、ぬか床を良い状態に保ちましょう。
定期的に混ぜる
無印良品のぬか床の指示に従い、週に1回は混ぜることが推奨されています。
ぬか床の底部分を上に持ち上げるようにして均等に混ぜると効果的です。
ぬかの追加
ぬか床は「育てるもの」なので、減ったり柔らかくなったりした場合は追加する必要があります。
まとめ
まとめとして、以下が挙げられます。
美味しくする方法:
- 「昆布や卵の殻を加えて漬ける」
- 「野菜の水分をしっかり取り除いてから漬ける」
- 「短時間で漬ける」
- 「袋をしっかり閉じる」
おいしくない理由:「初めて漬けた野菜が原因」となることが多い
ぬか床の再利用:「繰り返し使用可能」
賞味期限:「未開封は210日」で、「開封後は長期間持続」
昆布の使用や野菜の水分処理などを工夫すれば、自分好みのおいしいぬか床が作れるでしょう。
ぬか床のお手入れを楽しみながら、素敵なぬか床ライフを送ってください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。